高梨洋平 face高梨洋平 早明浦戦タックルセッティング&影の功労者

2016-04-18 00:00:00

ディープクランキングとユニオンスイマーーで戦い抜いた先日のTOP50早明浦戦。
特にボトムノックでリアクションバイトさせるクランキングパターンはタックルセッティングを間違うとバラし地獄となる危険性があるため、タックルセッティングはバチバチに決める必要がありました。

今回僕がディープクランキング使用したタックルは、それを行うには少々柔らかめなブラックウィドウ 65L-T〔マルチフィネス〕にデッドオアアライブ プレミアム パワースタウト 12ポンド。
そして影の功労者となったのは、モーリス初のトリプルフック、ノガレス ゼロフリクション トリプルフックでした。

このクランキングによるボトムノックリアクションパターンでミスを無くすためタックルセッティング全体に求められる性能は、バスの口にフックが掛かる率を上げるロッドの掛けしろ。
浅掛かりを想定したバスのファイトに対するロッドの追従性。
柔らかめのロッドを使用した一瞬のリアクションバイトでもバスの口にトリプルフックをバーブまで刺す、フックの貫通性能。
岩に当てまくる、フックにとっては過酷な使用環境でも、貫通性能を維持させるフックポイント(針先)の硬さ、耐久性。
巻物をする上での扱いやすい適度なしなやかさと、ガレ場ハードボトムにラインを擦ってもちょっとやそっとでは強度が落ちない耐摩耗性能を兼ね備えたデッドオアアライブ12ポンド。

これらの性能を満たし、最終日の2本目をバラした以外は全てのバスを完璧なノーミスで獲り続けられたのが、上記のタックルセッティングでした。
(最後の最後に表彰台が懸かった魚をバラしたあたりが持ってなかったけど。でも、防ぎようがない、仕方ないバラしでした)

このセッティングに辿り着く前段階の練習時では5本掛けて3本バラしてました。
いかにタックルセッティングが重要かを物語っています。
特にフックとロッド。ゼロフリクショントリプルフックは、岩に当てまくる過酷な使用環境下で、外掛かりや皮2~3枚といった際どい場所でも確実にバスの口を捕らえ、ブラックウィドウ65L-T〔マルチフィネス〕が確実にランディングまで導いてくれました。

このセッティングに辿り着いてなかったら、間違いなく順位はもう少し下だったでしょう。

高梨洋平 face高梨洋平 TOP50開幕戦、幻のストロングパターンの全貌

2016-04-13 00:00:00

TOP50開幕戦が終了しました。
結果は皆さんご存知かとは思いますが、ディープクランクとユニオンスイマーを使った徹底的なランガン巻物戦略で初日5055g、2日目5545gで予選をトップ通過。
しかし最終日、スタート後30分で起こったトラブルで機動力を失い、本来するはずだった上流~中流域のランガンが封じられてしまいどうする事も出来ずに失速。総合6位でフィニッシュとなりました。

このトラブルというのが、ガソリン給油口にある通気口が給油口のパッキンがズレてしまった事で塞がってしまい、空気がタンクに入らず、ガソリンがエンジンに供給されなくなっていたという、極単純なトラブルでした。

しかし試合中にそんな事が起きた事でテンパってしまったのか、それに気付けず結局最後まで本来やりたかったエリアのランガンが出来ず、帰着遅れ失格だけは避けるために下流周辺をさまよい終わってしまい、不完全燃焼な試合となりました。
給油口を開けてみるだけで解決するはずのトラブルだったのですが・・・。

トラブル対応力もトーナメントプロとしてなくてはならない力なんだと痛感した開幕戦でした。



今回の僕のメインとなった釣りは前述した通りディープクランクとユニオンスイマー。
実は試合初日、12時までノーフィッシュという緊急事態となり、本気で予選落ちを覚悟しました。
しかし昼頃から、今の早明浦ダムのプリスポーンのメスはミドルレンジを横方向に移動しながらボトムを叩くリアクションにすこぶる反応が良い事に気付き、湖全体的に慢性的な濁りが入っていたエリアも多かった事から、ディープクランクオンリーで中流域をメインに鬼ランガン。
そして行く先々で面白いように読みが的中し、5055gのウエイトをマーク。
結果的にこの「ミドルレンジのボトムを叩く」というキーワードは多くの上位選手に共通した物でした。

おそらく、直前プラで降った雨とTOP50選手のプレッシャーで、ナーバスなプリスポーンのメスは、やや濁りが入って透明度約3mとなった早明浦ダムで、ギリギリボトムが見えなくなり且つサーモクラインが形成され易い3~4mのミドルレンジに落ちていたのだと考えられます。
また、ディープから上がって来たばかりのメスも狙えるのがこのパターンの強み。
ディープクランクの威力は覿面でした。

使用するクランクベイトは、濁りがあるとはいえ決して濁り過ぎてはいない上、TOP50選手のプレッシャーも考慮し、動きが強過ぎずラトル音も控えめでかつ、飛距離を出せて3~4mのボトムを的確に叩けるHU300、HU400、ブリッツEXDRを選択しました。

ちなみに、何故食わせよりもリアクションなのか、そして同じリアクションでも何故縦よりもより横方向への反応が良かったかというと、その原因は今年大量発生しているワカサギ。
これまで早明浦ダムではほとんど見られなかったというワカサギがこの1~2年で急激に増加したため、必然的にバスもそれに目が行くようになり、結果横方向への反応が良くなっているようでした。
バスという魚は、それまであまり存在しなかったはずの魅力的なエサが突如大量に発生すると、それと同じ傾向を持った動きに俄然反応を示すようになります。
しかし同時に、あまりにもそのエサが多過ぎれば飽食となり食わせでの反応は鈍くなります。
だからこその横方向へのリアクションでした。

2日目は朝からクランクを巻き続け、10時頃には4本をキープ。
しかし前日よりも暖かかったこの日は釣れてくるプリのメスのサイズが一回り落ちていました。
この事からサイズが良いメスは浅い方へ差したと判断し、ディープクランクからユニオンスイマーにタックルを持ち替え、インレットのランガンを開始。

まず1200gのキッカーをキャッチ。
そのすぐ後にインレット前の張り出しにある大岩から、着水後のジャークでバスに一気にチェイスさせ、距離を詰めさせもうワンジャークでユニオンスイマーを襲わせてキャッチしたのは1800gのスーパーキッカー。
流石にこのバスをキャッチした後はしばらくデッキに倒れ込んでました。

差して来ているとはいえバスのポジションはやや深く、通常のただ巻きではバスにルアーの目の前まで追わせるのに時間と距離が必要となり、そうしている間に見切られるorボートが近くなりUターンしてしまうため、着水後のジャークでバスを本気にさせ一気に距離を詰めさせる事がキーになりました。

ちなみにこのユニオンスイマー。プリプラ時はビッグバス連打。
プリプラ期間中に開催されたチャプター戦は、まだ冬を引きずり47名参加中バスを釣って来たのは6名のみ。41名はノーフィッシュという釣れなさの中で、3本5500gオーバーのスコアを出せていました。

この1本で5kgを超えて時間は11時。
中流域は自身が掛けたプレッシャーも増して来ているだろうと考え、残り時間は決勝でこのクランキングパターンを実践出来る新たな場所の確認で上流を走り回りました。
その最中に少しクランクを投げると上流でもあっさりバスをキャッチし入れ替え。
決勝は中流~上流域のランガン勝負と決めて帰着。5545gで単日2位。2日間10kgオーバーで予選をトップ通過しました。

そして迎えた決勝。
晴れ間がなく肌寒い天候。ミドルレンジのバスが新たに浅い所へ差しそうな気配はなく3~4mのボトムノックリアクションパターンがいかにも通用しそうな天候でした。
スタート後中流のワンストレッチを流し終え、上流に向かってランガンで移動しようとした時に先述したトラブルが発生。

ガソリンが供給されていない事は分かったのですが、その原因が備え付けの給油口のパッキンであるとは全く気付く事が出来ませんでした。
今こうして書いていても、何故あの時気付けなかったのか。気付いて本来のランガンが出来ていれば・・・と、どうしても後悔してしまいます。
ポンプを揉む事で辛うじて少しの間は走行出来るものの、すぐにエンジンが止まってしまう事態となり、とても中流~上流をランガン出来る状態ではありませんでした。

仕方なく近くにある前日まで回っていたいくつかのスポットを回って行き、それでもワンバイトを得た後に1本目をキャッチ。
まだいける!と思いました。
その約30分後には対岸の岬で2本目を掛けるもフックアウト。
相当に悔しいバラしでしたが、これも、今日もクランキングパターンが通用すると思える反応でした。

しかしその後は流石に自身が3日間クランクを巻き続けた中流域での反応は得られなくなり、上流に行きたくても行けない悔しさで身が震えました。
それ以降は帰着遅れ失格だけは避けるために下流域で最善策を探しましたが、結局何も出来ずに終了となってしまいました。

トラブルを対処出来なかった悔しさは書いても書ききれません。
TOP50デビュー戦で、他の選手とは全く異なるストロングパターンで優勝争い出来ただけでも良しと考え、次戦からまた頑張りたいと思います。
どこかで必ず、この借りは返します。