Warning: getimagesize(https:https://www.flash-union.jp/default_ogp.png): failed to open stream: No such file or directory in /home/users/2/flashunion/web/common_modules/header2018.php on line 63
高梨洋平 FLASH UNION

Flash Union Blog 高梨洋平

TOP50遠賀川戦 試合戦略

2017-04-18 00:00:00

前回のプラクティス編からの続きです。

今回のプラクティス~試合前半まで釣れていて、かつメインに狙っていたのは沖の地形変化のハードボトム。しかし試合後半では徹底した護岸撃ちにシフトしていきます。

試合初日、まずは朝&ローライトということで早速キンテキアバカスを巻きにいくも反応なし。その後も要所要所で巻いていくも、前日までが嘘のよう。しかし初日は風もなく、尚且つスポーン直前で大きなワームや横に速い動きを徐々に追わなくなっていく事も想定は出来たのでそれに合わせてスローダウン。
前回書いたように、メインのエサは圧倒的に甲殻類であると考えていたため、スローダウンで使うライトリグはジグヘッドワッキーとワッキー掛けダウンショットに絞っていました。今回の試合で唯一絞っていた部分がここです。どちらも甲殻類を捕食している時によく食います。

この2つをその時の気象条件によってバスが浮いているか沈んでいるかで使い分け、キンテキアバカスを巻いている時以外の全ての時間、この2つのライトリグタックルを握っていました。
結果、初日はバスが浮いたと思われるタイミングで沖のハードボトムのエッジに投入したフラッシュストレート 4.3のロングリーダーダウンショットのミドストで1本。
そして終了時間が迫る頃に待望の風が吹き始め、再びキンテキアバカスを巻いて強いバイトを得るもフッキングミス。その後も巻き続けましたが続かず初日を26位で終えました。

2日目、初日を終えて感じた事は、スポーニング準備段階への急な季節の進行。潮回り的にも数日後に大潮を控えており、何よりも気になったのは急激な水温の上がり方。
ローライトで時折雨も降っているにも関わらず水温はどんどん上昇し、直前プラでは15℃だった水温も、2日目には18℃に近づいていました。これにより、多少日がバラけて産むかな?という考え方がなくなり、第一陣は一斉にスポーニングに入るだろうという考えが強くなりました。初日の釣果もそれを物語っています。

「オスがネストを作り始めているけど、まだ卵は産んでいない」

これは、ネストを作るオスも、それを待機するメスも最も口を使わなくなるタイミングです。こうなるとよほどのことがない限り、第一陣のメスはフィーディングを起こしません。(結果的に2日目の雨は一部の第一陣のメスにフィーディングを起こさせましたが、それはごく一握り。それを狙って釣るのは難し過ぎました。)

よって、2日目は食い渋るスポーン直前のメスを狙うため、動きが速いキンテキアバカスのクランク巻き等の巻き物は封印。ほぼライトリグで押し通しました。
ほぼ1日中雨だった2日目、少しだけ晴れて蒸し暑くなったタイミングでボトムに沈んだバスをフラッシュストレート4.3ジグヘッドワッキーで狙い9時頃に1本。しかしその後、いかにも釣れそうな暖かい雨が降っているにも関わらず、相当丁寧に一等地を狙い続けているのにも関わらず、13時近くまで厳しい時間が続きました。

流石にここまで釣れないと、第一陣のメスを狙うのはあまりにもリスクが高過ぎる。そうなると次の選択肢は「第二陣、第三陣」では、それをどこでどうやって釣るか?第一陣と一緒に沖の地形変化に居る二陣も居るはずだけど、プレッシャーが掛かり過ぎているのか全く食ってこない。どこなら第二陣のメスが狙って釣れるのか?

そう考えた時に思い浮かんだのが「護岸」でした。
一陣と二陣、大きな違いは食欲の有無。「遠賀川で、強烈なプレッシャーが掛かった沖のハードボトム以外で第二陣のバスがフィーディングしそうな所」それが護岸でした。
加えて多くの選手が沖の地形変化で第一陣のメスを狙っており、護岸はまあまあノーマーク。第一陣のメスは完全にスポーニングを意識しており、護岸への執着はほぼ無。とにかくハードボトム。そんな印象でした。

では護岸のバスはどういう状態か?どうすれば食うのか?
春の護岸といえば、僕のイメージはシャッドを巻いたりテキサスやネコリグを撃ったり。撃つ釣りでテキサスやネコリグなのはフォールスピードが速いからです。水温が低い春は基本的に、シルエットが小さいワームでも「ストン」と速めに落とした方が良い経験があります。

しかし今回に関してはその考えは当てはまりませんでした。先述した通り、急激に水温が上がり過ぎているように思えたからです。いくら18℃で一般的に言われるバスの適水温より低いとはいえ、つい2日前まで14~15℃だった事を考えると、明らかに上がり過ぎ。それをバスが「不快」とまでは思わなくとも「ちょっといきなり暑くなって身体が付いていくのが大変だな」くらいな状態になっていてもおかしくないはず。そう考えると、速い横方向の動きやリアクション気味な素早いフォールが効きそうな気はしませんでした。

いくら春のプリスポーンフィーディング狙いでも水温が上がり過ぎ。よって僕が出した結論は、風が当たる護岸 シェード側 ノーシンカーバックスライド。つまり、イメージは初夏でした。
正直、これをするにはもっとしっかりと晴れてシェードが出来た方が良かったとは思いますが、理屈上絶対合っていると考え2日目ラスト1時間からフリッピングによる護岸撃ちを敢行。
結果、ユニオンクローバックスライドセッティングですぐに狙い通りやや小さめのメスを1本キャッチし、2本で帰着。単日11位、総合13位で予選を通過しました。

迎えた決勝、特別これといった状況変化が起こらない限りは護岸撃ちをやり抜くつもりでスタート。
シェード側で風が当たり、尚且つ最終的にバスがスポーニングするような0.5~1.5mのハードボトムが近くにある護岸をランガンしました。
そして、この日の中で最も良い条件に思えた水門のハードボトム横のゴミが流されて来ている護岸で1本目。次にそのすぐ横にある流れ着いたレイダウンをプロトのアバカスホッグ2.7gテキサスで撃ち値千金の1kgクラスをキャッチ。

やはり、これしかないなという感じでその後もバイトが遠くなりながらもひたすらフリッピングを続行。そしてラスト1時間を切った頃、それまでとは全く違う冷たい北の強風が吹きつけてきました。
この3日間で一番の気象変化。それは間違いなく「第一陣のメスが再びフィーディングする唯一のタイミング」だと思いました。
しかし、ここで即沖の地形変化に動かずに、15分ほど護岸で粘ってしまうミス。
案の定「最後に第一陣のメスを狙うならここしかない!」というような風が吹き付ける沖のハードボトム帯に僕が向かった頃には、既に先行者が数名おり、何本かのバスが釣られていました。
厳しいながらも、釣れないながらも、そんな中でも冴えていた「今を釣るための洞察力」を最後の最後に生かしきれなかった悔いが残るミスとなりました。

結果、最終日も2本で単日4位。総合9位まで上がって開幕戦を終えました。

あと1本の一陣のメスが釣れていれば、お立ち台も優勝も可能性があっただけに最後の判断ミスは非常に悔しいです。今回の紙一重のミスを忘れず、エリート5を狙って残り4戦、全力で戦いたいと思います。

TOP50遠賀川戦 プラクティス

2017-04-17 00:00:00

4月7日~9日に福岡県遠賀川で開催されたTOP50開幕戦。今シーズンのTOP50シリーズは初戦9位でスタートとなりました。今回はまず、そのプリプラクティス~直前プラクティスの様子を書きたいと思います。

プリプラクティスの日程は3月15日~22日の8日間。遠賀川はまず水中の地形変化を知らないと何も始まらないと言っても過言ではないほどの複雑な地形をしているため、地形を徹底的に把握すべく、その時間の大半を魚探掛けに費やしました。

雨の日も風の日も、毎日朝7時から夕方6時まで延々と魚探掛け。釣りをしたのは実質2日半程度だったでしょうか。
僕がプラクティスを行う時は常にそうなのですが、プラクティスで何か手応えを欲したり、秘密のパターンを見つけたりしようとは一切しません。仮にビッグバスが大連発して再現性も高いパターンをプラクティスで見つけても、そのパターンを試合で組もうとか、試合まで続いて欲しいとかはあまり思いません。
ルール上、プラクティスは試合の2週間以上前に行うもの。3日間の試合期間中でさえも日々状況は変わるのだから、1つのパターンが2週間以上も続くなんて期待もしていないからです。

最悪、プラクティスで一切釣りをせずに試合を迎えても、地形さえ把握していれば試合中に合わせられる。そう考えています。
ではプラクティスで釣りをする意味は何か?と言うと、それは現時点でのバスの状態確認であったり、嗜好や癖を掴むためであったり、あるいは可能性の消去であったりと様々です。

そんな実質2日半の釣り込みでキャッチしたバスは7本。当時のフィールドコンディションで2日半で7本という数字は、割と釣れている方だったと思います。
内訳はフラッシュストレート 4.3のネコリグで6本、スピードキラーで1本。

遠賀川のバスの行動水深と地形的な好み。これだけ確認してプリプラクティスを終えました。

迎えた2週間後の直前プラクティスはいつもと違う方法を取りました。いつもは流す程度の状況確認のみで、試合初日から本気で探し始めるスタイルですが、今回は直前プラクティスから試合初日くらいの気持ちで探しに掛かりました。
水温的にスポーニング直前であり、考えられるバスの行動変化はおおむねそれに支配された動きとなるだろうということと、遠賀川の基本的なバスが好む場所やスポットは基本的にオールシーズン大きくは変わらなそうな気配がしたため、なんでかんで「試合中に刻々と変化する中で今を釣る」ことをしなくとも、ある程度ヤマを張っておいて良いだろうと考えたからです。
つまり、いつもは試合中に刻々と変わっていく状況に対応すべく「練習では敢えて何も見つけずニュートラルな状態で試合を迎える」のですが、今回の直前プラは「事前に見つけておいて試合に備える」手法を取りました。

そんな2日間の直前プラで圧倒的に釣れたのが、千葉さん考案「キンテキ」。
軽めのテキサスリグにボディーショットを組み合わせるリグで、これによりボトムでの姿勢が安定。普通のテキサスリグでは絶対に出せない「斜め立ち」で超リアルなザリガニの威嚇姿勢を演出することができます。
また、ウエイトが分散されるため根掛かりも激減。甲殻類を捕食し、尚且つ根掛かり多発のガキガキハードボトムを釣ることが多い遠賀川では最強なのではないかとも思えました。
加えてボディーショットを支点とした後部のワームと前部のシンカーとのシーソー運動によりユニオンクローの爪が魅力的にユラユラと揺れ動く。今後積極的に使っていくべきリグです。

同じくキンテキで効果絶大だったのがアバカス 4.3のキンテキ。
このリグの圧倒的な根掛かりの少なさを生かしたボトムノッククランク巻きで、皆が釣れずに苦しんでいるのが嘘のように、まるで魔法の如く強いバイトが連発。
巻きテキサスにありがちなノらないバイトは一度もなく、全てが「ゴン!」と吸い込んでから重くなる「本気食い」バイトだったのには驚きました。

ボトムノックで巻いている時の感覚は「ソフトなクランクベイト」。
いかにも「釣れそう」なボトムはのタッチ感です。

ちなみにこのキンテキアバカスの連発前、同じコースをクランクやシャッドで巻きノーバイトでした。爪ありシャッドテールであるアバカスのボトム巻き、そしてユニオンクローのキンテキが好調だったことから「エサは小魚よりも甲殻類っぽい」と感じました。他にジグヘッドワッキーでも釣れたことやプリプラ時にネコリグの好調、巻き物の不調もそれなら説明がつきます。
よって直前プラは「メインベイトは甲殻類」「とりあえずキンテキはよく釣れる」「産む直前のプリスポーン後期」ということと、あとはバスの付き場や食う場所を確認して終了。試合を迎えることとなりました。

TOP50最終戦 -戦略-

2016-11-04 00:00:00

前回からの続きです。

迎えたTOP50最終戦。プリプラクティス時は水位が低く、ある程度増水し平水に戻ることも想定していましたが、結局水位が低いままで最終戦がスタートしました。

試合初日は常陸利根エリアを中心に回って行きました。基本的に遠浅な所が少く、ショアラインの手前に杭やヘラ台といった分かりやすい縦ストラクチャーや水門も多いからです。つまり今回の試合で僕が徹底的に狙ったのは「ちょい沖の縦ストラクチャー」。もちろん、単純に水位が低かったからです。これに何かプラスで複合要素を見付けていければと初日を戦いました。

朝の1本だけ、アシ際をスピナーベイトで流してキャッチしましたが、それは朝だけの魚と割り切って徹底した「縦ストラクチャー打ち」を決行。その結果、1本追加しただけで終了となり、初日は2本2,200gで27位。

しかしこの時点で2日目への不安は特にありませんでした。大体分かったからです。

2本目をキャッチしたのは、アシと水門が隣接する沖にある鉄杭。1本目も実は、沖に杭がある水門隣接のアシでした。基本は沖の縦ストラクチャー周辺をウロウロしていて、たまに水門や浅いアシに上がっている印象でした。そして2本ともキロオーバー。つまり「釣れればデカい」パターンです。ここまで条件が一致していて、釣れればデカいからには間違いなくパターンとして成立しています。1日やり続けて2本しか釣れなかったのは、パターンとして弱いからではなく、「エリアの問題」と解釈しました。「もっと違うエリアで同じ条件を探せばもっと釣れる」。そう思えました。

2日目。前日に見付けた「縦ストラクチャー」「アシ」「水門」の条件が揃う場所のみをランガン。狙いを絞り時間を短縮できる分、それによりできた時間を使い、条件が揃うエリアを新たに探しながら釣りました。

使ったのはプロトのアバカスシャッド3.3インチの、ペグ止め無しでシンカーをフリーにさせた3.5~5gテキサスリグ。通常、杭等の縦ストラクチャー打ちにはヘビーダウンショットが使われることが多いらしく、実際普通に釣れているのですが、僕にとってヘビーダウンショットはリアクションで用いるリグであり、リアクション狙いでもないのにヘビーダウンショットを使うことがどうしてもしっくりこなかったため、ペグなしテキサスリグを使いました。半分は気持ちの問題です。これの方がワーム本体のフォールスピードが遅くなり、着底後のノーシンカー状態のフォールもヘビダンより少し自然になります。

アバカスシャッドは、この霞ヶ浦水系で絶対的に自信と信頼を置くワーム。カテゴリー、団体が違うプロの方々も挙って使っている程です。夏に開催されたワイルドカードの時はシルエットを落とした2.8インチが非常によく釣れましたが、今回はこの3.3インチが最高にマッチしていました。

タックルはブラックウィドウ 68M-T エアロディスタンスにデッドオアアライブプレミアム12ポンド。フッキングさせた魚は全てノーミスでキャッチしました。

このアバカス3.3インチテキサスリグで、常陸利根に加えて北浦中、下流域まで条件が揃うエリアをランガンで釣っていき、入れ替えにも成功。5本4,700gで2日目単日5位となり、暫定10位まで上がりました。

最終日は東の強風が吹き付けて湖は大荒れ。それでも、岬の裏になって風と流れが巻き、それほど荒れない北浦中流のワンドや常陸利根等で前日までのパターンを押し通しましたが、きちんと食わないバイトのすっぽ抜けのみに終わりノーフィッシュとなりました。

すっぽ抜けもありましたが、根本的に流れが強く発生したためなのか、狙いの縦ストラクチャーから魚が抜けたように思います。最終日の試合中、常に頭の中にあったのは、最も風による影響が少ないであろう北浦上流でしたが、様々な思考が交錯し、結果、上流に行かなかったことが心残りではあります。

僕にとってバスフィッシングは「押し通す」ではなく「合わせる」物。結果的に今回は初日と2日目に合わせて、最終日にそれを押し通し、結果ノーフィッシュになりました。常にアジャストさせていくのが信条ですが、時間が短く前日までの構築も存在する試合最終日は、合わせようとするよりも押し通した方が効率が良くなることもあるのが事実です。上流に行かなかった心残りもあるものの、今回の最終日は、まあ、仕方なかったのかな?とも思っています。