Flash Union Blog 高梨洋平

TOP50最終戦 -プラクティス-

2016-11-02 00:00:00

2016年のTOP50シリーズが終了しました。最終戦の順位は17位。年間ランキングも17位フィニッシュ。遅くなってしまいましたが、今回は最終戦霞ヶ浦水系を振り返ろうと思います。

まず、プリプラクティスでは釣り込むことは一切せずに、経験が乏しい広大な霞ヶ浦水系を素早くザクッと見て回りました。よって、プラクティス中の1日あたりのキャッチ数はせいぜい2~3本。釣れた日でも4~5本。霞ヶ浦水系に限らずこれが大体いつもの僕のプラクティスです。

そのプラクティスでは、リップラップやテトラ等のハードボトムではスピードキラー、水門前や杭周辺、深めのハードボトムはユニオンクローをトレーラーにしたフットボールやテキサスリグ、その他をスピナーベイトで素早くボトムの地質を探っていく作業に徹しました。

スピードキラーでのシャローのボトムのチェック。キーパーから1500gクラスまで、最も釣れたのはこれでした。

とりえあえずのチェックをしながらのだだ流しでキーパーからビッグフィッシュまで魚も釣れてくれて、何らかの判断材料となってくれるスピードキラーでのチェックはプラクティスを有意義にしてくれました。練習中5日間の使用でロストはゼロ。ルアー回収機の出番はせいぜい1日1~2回でした。流石は霞ヶ浦水系でテストされ完成したルアーでした。

巻物はショートバイトも多かったりプラクティス中でしたが、ゼロフリクショントリプルフックはしっかりとかすめ取ってくれました。このフックは、僕の中では最強のトリプルフック。バイトをしっかりフッキングに持ち込んでバラさず獲るというフックに求められる根本性能がパーフェクトなんです。

水深があってスピードキラーでは届かないレンジのボトムをチェックする時はユニオンクローをトレーラーにしたフットボールとテキサス。

ボトムをズル引いて底質を確かめながらの、こちらもスピードチェック。スピード重視でかなり雑に大雑把にチェックしながらも、釣れてくるサイズはデカかったです。水域が低い状態が続いていたことで良いサイズはやや深めだったことと、それを食わせるユニオンクローの「ボリューム波動」が効いていたようにも感じました。
爪の重さが成せる技ですね。あの重い爪が揺れて発生する太い波動はデカいバスがよく好みます。

こんな感じで、特に何か手応えを掴むためではなく、ただただトーナメントエリアをチェックして回ったプラクティスでした。ちなみに、試合前の直前プラクティス2日間も、トーナメントエリア全域でプリプラクティスで回りきれなかったエリアを中心にこの作業。あくまでも、場所のチェックのみに時間を使いました。

次回へ続く・・・

バサーオールスタークラシック ワイルドカード

2016-09-01 00:00:00

先日8月26日、今年のバサーオールスタークラシック出場枠の最後のひと枠を決める「バサーオールスタークラシック ワイルドカード」が霞ヶ浦水系にて開催されました。

開催日、開催地等は当日まで極秘という事でしたので、ブログやSNSにも特に書く事もなくプラクティスを行い、そのまま試合という流れになりました。

今回の試合の話を頂いた時点で、TOP50桧原湖戦のプラクティスとワイルドカードのプラクティス期間が完全に被っていたため、2日間の短期練習でこのワイルドカードに挑む事となりました。

僕の霞ヶ浦水系の経験は、昨年マスターズ戦で戦った北利根川上流~霞ヶ浦下流の一部のみ。それだけの経験しかない状態で今回のプラクティスも僅か2日。
この与えられた環境下でベストを尽くし優勝を狙うため、普段とは違ったスタイルのプラクティスを行いました。

普段のプラクティスの大部分は、開催地の特徴にもよりますが魚探掛けや地形の把握、加えて霞ヶ浦水系なら広大なショアラインの何処にどんな特徴のそれぞれのストラクチャーがあるのか等を目とロッドで調べるのが基本中の基本。
それをしながら軽く釣ってみて雰囲気を掴むのが僕のプラクティスの基本で、試合に直接的に繋がる手応えを得ようとしたり、プランを決めたり、ヤマを張っておく事もあまりしません。
バスフィッシングは状況変化を釣るもの。湖の地形やストラクチャーとそれの立地的な特徴さえ知っていれば、プラクティスでの手応えなど無くても試合中にパターンを構築する事が出来ます。
それが僕のプラクティスと試合での基本概念です。

しかし今回、僕のこの水系の経験値と2日間の練習のみでこのスタイルで、優勝しか意味がない1dayトーナメントで戦えるかというと、恐らくNO。
そのため今回は、ある程度試合までに起こり得る状況変化を想定し、それにヤマを張った練習を行い優勝へのチャンスを作る戦い方を選びました。

 

今回の霞ヶ浦水系は台風の影響で大増水。そこから徐々に水が減りつつある状態でした。
ただ、減水傾向とはいえ平水よりはまだまだ多い状態。そのため浅いアシ等のシャローカバーと、水深のあるアシとブレイクが寄っているアシ。その手前の杭やヘラ台、縦ストラクチャーとなる何らかの壁に絞って回りました。

また、水門の開閉予定を調べると、閉門時間は試合日の朝7時半。
そのため、朝は妙技水道~州の野原に行き、水門が閉まってから北利根川~常陸利根川全域勝負と考えました。

ルアーは、プラクティスで圧倒的に釣れていたダイレクションジグ & アバカスシャッドでほぼ固定。
加えてアバカスシャッド 4.3のテールカットノーシンカー or クビレカットノーシンカーバックスライドも入れた2本立てがメイン中のメインでした。

特にダイレクションジグ&アバカスシャッドの組合せは、他と釣り比べても圧倒的。
普通のアシ等のプアカバーにはダイレクションジグ&アバカスシャッド2.8にアブソルート10ポンド。
アシ+何かの複雑なカバーや、鉄製ヘラ台等にはダイレクションジグにプロトのアバカスシャッド3.3インチ&アブソルート12ポンド。

このアバカスシャッド3.3インチ、濁った霞ヶ浦水系には天下一品。フッキングも問題なく最高級。これから先、霞ヶ浦水系では無くてはならないくらいの存在になってくれました。

何故か不思議とクリアウォーターでもマッディーウォーターでも、リザーバーでも平野湖でも、日本全国どこのフィールドでも「このルアー釣れる」と思わされます。
今回が僕にとって霞ヶ浦水系初投入となりましたが、その釣れ方は全くもって期待以上。
クリアでもマッディーな霞ヶ浦水系でも釣れるという事は、視覚的にも波動的にも、バスが好む何かがあると思わせてくれました。

バスの居場所さえ突き止めればこの通り。「あとは試合中の細かいアジャストさえ出来れば勝負になる」そう思いました。
・・・しかし、濁りと水門の閉門時間という2つの要素が、今回のプラクティスでの想定を完全に裏切りヤマが外れ、試合ではバスを探す事が困難となり、結果的に霞ヶ浦水系での経験不足を露呈する試合となりました。

朝7時半に水門が閉められ、流れが止まっていく事を前提とした川勝負でしたが、試合時間中、水門が閉まる事はなく、流れが止まる事も無かったのです。

よって、流れを遮るアシの裏、水門、テトラ撃ち等を試みましたが、アシの裏は不発。水門は経験がない故に各水門の良さも水深も周辺環境も分からず無駄撃ちが多くなってしまい不発。テトラも、増水でほぼ見つけられないという、散々な試合運びとなりました。

唯一地形も水門もよく知っている北利根川は、前日まで霞ヶ浦本湖にあったキツい濁りが、水門が開き続けた事で北利根川まで入ってきてしまい封印される結末。

結果的に流れも強くなく、水も綺麗だった外浪逆浦では比較的簡単にバイトを得られましたが、気付いた時には時既に遅しでした。
結果、2本 1152g 15位でワイルドカードを終了しました。

敗因は、ヤマが外れて経験不足が露呈した事に尽きると思います。
今回は非常に残念な結果となりましたが、あとはこれから練習を積んで経験値を上げていく事です。

また、TOP50野村ダム戦初日の時もそうでしたが、今回のような散々な試合運びをしてしまった時でも、昔のように思考停止したり精神崩壊したりしなくなってきている点では、少しずつ成長出来ているかなと思います。

最後に、TOP50参戦1年目で、まだそれほど目立った成績も出せていないにも関わらず出場機会を与えて下さったモーリス様、バサー様、本当にありがとうございました。

オールスタークラシック、いつか出場させて頂けるよう頑張ります。

TOP50七色ダム戦

2016-07-14 00:00:00

TOP50七色ダム戦が終了。
初日38位、2日目18位、決勝13位で総合22位でフィニッシュとなりました。

今回の七色ダム戦は、シーズン初めに日程を見た時から一番の鬼門になるだろうと考えていました。
普段からある程度の人的プレッシャーにさらされている、クリアウォーターリザーバーのラージマウスの経験がほとんどないからです。

その点では、鬼門と予想していた七色ダム戦で、毎日エリアと釣り方を変えながら地味に地味にしぶとくアジャストして行き、年間順位も暫定17位に留めただけでも良しかもしれません。

ただし、その七色ダムが鬼門になりそう、苦手そうだという先入観により、サイトから逃げていた(諦めるのが早かった)のも事実で、今回の上位陣の多くが「虫」を使って釣っていたことを知り、それに気付かなかったことへの悔しさがにじみ出ました。

虫といえば、自分も普段からよくやっているサイト術。実際プリプラでも釣ってはいましたが、そのポテンシャルに気付けませんでした。

しかし、そんな悔しさもありましたが、逆にこの先がより面白くも感じてきています。
バスフィッシングというスポーツは、いかに当たり前のことに気付けるかが大事なスポーツ。
その日その時の状況に合った「当たり前」にリアルタイムに気付けてアジャストできれば自ずと結果が出るものであり、それは国内最高峰のトーナメントの最中でも変わらないんだということを再確認しました。
いや、元々それは分かってはいましたし、普段から心掛けていることではありましたが、今回の試合では上位と並の順位とのウエイト差があまりにも大きかったため、上位陣の異次元さに正直ビビっていましたが、蓋を空けてみると、上位陣の釣りも決して特殊ではないもの。
(とはいえ、見付ける能力、キャスト技術とアプローチするスポットを選ぶセンスは問われます)

苦手と思わず、どんと構えてフィールドと向き合えばもっと上手くも、強くもなれると思わせてくれた一戦でした。

年間ランキングを落とさないために、徹底的に凌いで守るために3日間で僕が取った戦略は以下の通りです。

初日はバスが多かった下流域でのノーシンカーバックスライドとネコリグのミドスト。

2日目は大雨でフライトも早かったことから朝から上流。
濁りが入る前や入ってすぐは、フラッシュストレート5.8のテールだけネコリグか、スワンプミニのネコリグ。どちらもミドスト(ボトスト)での使用でした。
濁りがある時や雨が強い時、流れが強い時等、ルアーの存在感を高めたい時にはフラッシュストレートのテール。水がクリア、流れが弱い時はスワンプミニです。
最上流と会場対岸のサンドバーが主戦場で、サンドバーに積み重なるオダに付くゴリを主に捕食しているバスに対して、ゴリに近い太めの「存在感」があるフラッシュストレートのテールは非常に反応が良いように感じました。

また、初日38位からの予選通過を決めてくれた最後の入れ替えはスピードキラー。
最上流の岩に当てるクランキングでキャッチしました。
(見える範囲に居た藤木さんにボコボコにやられました 笑)

一転して晴て暑くなった決勝では、フライトが遅かったこともあり上流は断念。
より流れが当たり易い中流域のベンドのアウトサイドやインターセクション対岸の岩盤やオーバーハング。
ここにサスペンドする魚を食わせるため、フラッシュストレート4.3のノーシンカーワッキーで全てのバスをキャッチしました。
(ボディー中央にネイルシンカーを入れることも)

ノーシンカー、ネコリグにはアブソルート3ポンド。
バックスライド系は8ポンドを使用。
立木や、何重にも高く積み重なったオダがとにかく多い七色ダムでは、対ストラクチャーの釣りで圧倒的な強さを持つアブソルートは、僕にとって絶対必要なラインでした。
フックはデスロック#1と、モスキート ダブルガード#1を使用。

スピードキラーのクランキングはブラックウィドウ65-Lにデッド-オア-アライブ プレミアム パワースタウト8ポンド。
早明浦戦の時と同じく、ゼロフリクション トリプルフックとの相乗効果で岩に当てて食わせるリアクションバイトを確実に拾ってくれ、試合では短い当番機会でありながら3バイト3フィッシュでバラしなし。
予選通過を決める最後の1本をもたらしてくれました。

とりあえず今回の試合を凌いで、年間暫定17位でホームレイク桧原湖戦を向かえる事になりました。
是が非でも年間ランキングシングルに入れるよう頑張ります。