高梨洋平 face高梨洋平 ユニオンスイマーが狡猾ビッグバスの捕食本能スイッチを入れてしまう理由

2016-02-18 00:00:00

昨年末に発売されて、大ヒット中のフルメタルソニック。          
               

世間的には現在フラッシュユニオンルアーの中で最も話題となっているのはこのフルメタルソニックでしょう。

しかし昨年、僕の中で最も衝撃的でまだまだ未知なる可能性を感じてならない、個人的マイブームとなったのはこのルアー。

はい、昨年10月頃に発売されたユニオンスイマーです。
このルアーの特徴は、まずスイムベイトでは今までほとんど存在しなかったフローティングである事。巻いたりジャークさせると潜ります。
そしてジャーキングする事で、お腹を上に向ける程の完璧なるヒラ打ちを伴うダートを繰り出せる事。
デッドスローリトリーブでも特殊形状&ソフト素材のテールが水を掴みきちんと動く事。
この3つを併せ持つ事が、今までスイムベイトで獲る事が出来なかったバスを獲れる事に直結します。

「スイムベイトは巻きで食わせる物」という概念はまず捨てましょう。
巻きで食わせられないバスを食わせられるんですから。

上記の3つを挙げただけで
「カバーやウィードパッチの向こう側にキャストして、水面直下をデッドスローリトリーブ。そしてカバーを通過する瞬間にジャーク!」
もしくはバスが追ってきて食いそうな時にジャーク!
背針、シンキングチューンをして、ボトムや岩影に隠して、バスが見たらジャーク!
・・・といった、いかにも効きそうな使用法が頭に思い浮かびますね。

この「ジャーク」ですが、ユニオンスイマーのジャークによるダートアクションは、どんなにスレて狡猾なバスでも必ず持っていて逆らえない本能である「捕食スイッチ」を強烈に入れるパワーを持っています。

それは何故かと言うと、完璧なヒラ打ちを伴うダートアクションという視覚的本能引出し要素と、ジャーキング時にシャッドテールが作り出す「キックアクション」という波動による本能引出し要素を2つ同時にバスの視覚と側線(水中を伝わる振動を感じ取る器官)に叩き込む事が出来るからです。

このキックアクションとは、小魚が逃走する時に発生するピッチが速く瞬発的な強い波動です。
スピナーベイトのブレードや、一部のシャッドやミノーをジャーク(リッピング)した際に生まれる波動がこれに当たります。

ちなみにスモールマウスはジャークベイトとスピナーベイトが大好きな魚。
その理由はジャークベイトとスピナーベイトのブレードに共通する波動「キックアクション」によりスイッチが入るからに他なりません。

S字系ビックベイトを使い、デッドスローリトリーブ中にバスが現れて食いそうな距離になったらジャーク・・というのは皆さんご存知のテクニックですが、ユニオンスイマーのジャークは、そのS字系ビックベイトをジャークさせた瞬間にスピナーベイトのブレードの波動を瞬発的に加えたような物です。
S字系ビックベイトのダートは、そのボディーの大きさも手伝って視覚的にスイッチを入れる力は素晴らしいのですが、波動が伴わないんですね。
ダートとキックアクションを1つのルアーで両立させる事は難しいものです。

ユニオンスイマーの場合ダートの飛び幅はS字系ビックベイトには及びませんが、それでも十分です。
逆に、ルアーがターンする程のダートはこのスイッチを入れる釣りには必要がないと考えています。

と、ここまで書くとユニオンスイマーのジャークは、「ダートもするけど同時に瞬発的なキックアクションも出してくれる一部のミノーやシャッド(ジャークベイト)のジャーキング」と、似ている事が分かります。

ユニオンスイマーはデカいジャークベイトなんです。

ちなみに名作スーパースレッジのようなダート特化型のジャークベイトは水中を滑るように飛ぶため、これには当てはまりません。
同じジャークベイトでもその類のルアーは少し別物です。

名作スーパースレッジは、発売から時間が経った今でも、桧原湖&野尻湖のスモールマウスに激効き。本能には逆らえない部分があるのでしょう。
スモールマウスはジャークベイトが大好きです。
ユニオンスイマーのそれとはまた少し違いますが。

しかし当たり前ですがユニオンスイマーとジャークベイトにも大きな違いがあります。
それはもちろん、ソフトベイトならではのデッドスロー~ノーマルリトリーブ時のナチュラルさと、見た目のリアルさです。
ユニオンスイマーはボディー内部が硬く、外部とテール部分が柔らかいインナーコア構造の採用により、ボディーの強度を保ったまま、デッドスローリトリーブやドリフトでも特殊形状のテールがしっかりと水を掴み動かす事に成功しています。

このシャッドテール、ジャーキングの激しい動きを加えた時以外は極めてナチュラル。
無警戒の小魚が泳ぐようにボディーをほとんどロールさせる事なくテールのみが静かに動きます。

ノーマルリトリーブ時の極めてナチュラルなスイミングからの、ジャーキングにより強烈にバスの捕食スイッチを入れる能力。
この極めてナチュラルなスイミングがあるからこそ、ジャーキング時とのギャップがより際立ち、尚且つ警戒されにくく、普通のジャークベイトで釣れるサイズよりも明らかにデカいバスが食ってくる秘密だと思います。
無警戒に泳ぐ小魚が一転、突然逃走に転じる様子を視覚的にも波動的にも演出出来ます。

ただ歩いているだけでは特に興味を示さないものの、それが突然背中を向けて逃げ始めると、本能的に追い掛けて捕えてしまうヒグマと一緒ですね。

ここまで、バスの捕食スイッチを入れる「ジャーキング」について書いてきましたが、ポッパー的に使うのもユニオンスイマーの面白い使い方。
ポカーンと水面に浮かしておいて、軽くトゥイッチ。
すると、テールが空気をはらんで「コポン」と良い音を出して若干潜ります。
そのままラインを緩めて水面まで浮上させて、再びトゥイッチ・・・。
これをオーバーハング下等でやってみて下さい。
浮いてきて食います。
もし、バスが見に来るのが見えれば結局ジャークで食わせる事にもなりますが(笑)

ちなみに、東京湾のシーバスガイドの皆さんは、ユニオンスイマーのドリフトでビックシーバス激爆釣してるようです。

水面ポッパーパターンはアフターのスモールに良く効きました。とにかくエサを食いたいアフター期。弱った大きめのベイトフィッシュが居たらすっ飛んで来て食います。

最後に、既に皆さんご存知かとは思いますが、ユニオンスイマーはフックホールドシステムによりボディーにフックを刺す必要がないためルアーの寿命が非常に長い事を付け加えておきます。

このルアーは僕自身もまだまだ可能性を追求中なので、もうすぐ近くまで迫った春が非常に楽しみです。
昨年、このルアーのプロトが届いたのは6月。
プリスポーン期には試していませんでしたからね。

藤木淳 face藤木淳 大輔のリベンジ

2016-02-15 00:00:00

配信してから、日がたちますが、中村大輔の動画、どうだったでしょうか?
                

↓ 動画はこちら ↓
https://www.youtube.com/watch?v=-cSI-HxVFBs

横浜でも、かなりの方に、「参考にさせて頂き、初バスを手にする事が出来ました」と言う報告を頂いており、嬉しい限りです。

昨年の冬季にほぼ完成といっても良いモデルを数点送り、霞ヶ浦水系でのテストを依頼したのですが、同時にその模様を動画に残したいと思い、撮影隊を送り込みました。

あわよくば、バスが数匹フルメタルソニックで釣れるところを動画に収めようと考えていたのです。

しかし、その期待も打ち砕かれ、結果は惨敗・・・

動画は一本も釣れていないこともあり、お蔵入りか?と思われました。

しかし、よくよく話を聞いてみると、2~3本バスであろう魚をフッキングまで持ち込み、その後に「バレました~」という話を聞いた瞬間、「もしや、ルアーに問題があるのでは・・・」とも思い、動画を確認する事にしました。

すると、やはりフッキングの後のファイト中にフックオフする光景が目に飛び込んできて、何度もそのシーンを見てしまいました。

その後、本人に「何でバレたんやろ?」と話を聞いてみるうちに、確か前にもバレたときに、後方のフックがボディーを挟みロックした事があったという事だったので、実物を見ながら試してみると、「確かに挟まる可能性はあるな!」と感じました。

この事実を受け止め、敢えてボーズ動画をアップする事にしました。

その後挟まらないように改良を重ねテストを繰り返して来ました。(一度確立した物を改良するのは、結構たいへんです)

関東の、特に霞水系のように浅いフィールドでは、テトラの穴をメタルバイブで直撃するのが、当時はシークレットで、その穴を撃つ時にテトラにフックが当たったり、勢い良く着底すると、フックがボディーに挟まる事があるようです。

琵琶湖のようなウィードや野池などでテストをしただけなら、到底感じる事の出来ない現象だと思います。

そして、こんなテストを繰り返し作り込んだ上で、フルメタルソニックは完成し、現在は皆さんに使って頂いております。

僕も実際に動画の通り、野池でかなりの釣果を上げる事が出来ました。
しかし、一つスッキリとしない状態が続いていたのです。

それは「大輔のリベンジでした!」

昨年同様に、バラしを連発したテトラの穴で、バスをキャッチする事が出来たら、本当の意味で、全てのテストが完了し、完成するような気がしてました。

そして、この動画、見事にリベンジ完了です。

今季はかなり、霞水系の調子が悪い中、信じて使い続けられるフルメタルソニックで、3本ものバスを釣っているのは流石です。

フィッシングショーでもかなり、「ストン」とストレートフォールするのが良いのに気付いたと言う方が多く、テトラの穴を狙いやすくなったのと、根がかり難いと絶賛される事が多かったのが、印象に残りました。
今年は、寒かったり、暖かかったり、ややこしい天候が続きますが、まだまだフルメタルで釣れる報告も多く、是非フィールドに出掛けて頂きたいと思います。

小さなリフトで瞬時に動き、狙ったストラクチャーを逃さないストレートフォール、霞水系では最もハマる、圧倒的な差が出るメタルバイブだと思います。